久米島沖のキノコ雲の正体

ネット上ではアメリカの核実験か、中国や北朝鮮の核兵器かなどと騒がれている久米島沖に発生したキノコ雲だが、これは一体何だったのだろうか。

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久米島沖で爆発音 きのこ雲を確認

21日午前、久米島の北の沖で大きな爆発音とともにきのこ雲のような煙があがっているのが目撃されました。

久米島の北の海岸近くで目撃した男性によりますと、きょう午前10時半ごろ、「ドン」という大きな音がして地面が揺れたあと、島から北の方角の沖で、きのこ雲のような煙が高く上がっていたということです。

島の北およそ28キロの沖にはアメリカ軍の鳥島射爆撃場がありますが、男性は「長年、久米島に住んでいるがあれほど大きな噴煙を見たのははじめてだ」と話しています。

久米島の北東方向に位置する渡名喜島の役場にも住民から同様の情報が寄せられていますが、沖縄防衛局は、「アメリカ軍側から特別な訓練をやっているとの情報提供は受けておらず、確認もできていない」としています。

これはどうやら米軍の射撃訓練によるものらしい。

海上保安庁

2014年368項 

南西諸島 - 沖縄群島、鳥島付近  射爆撃訓練実施「鳥島射爆撃場」において、在日米軍による空対地射爆撃訓練が実施される。

期 間  平成26年5月4日~31日(0600-2400)

区 域  下記地点を中心とする半径3海里の円内区域

26-35-44.3N 126-49-59.2E

制限事項 上記期間、区域内での漁業及び立ち入りが禁止されている。

備 考  演習区域の詳細は、日本近海演習区域一覧図(特殊図6973)、在日アメリカ合衆国軍海上訓練区域一覧表(水路通報25年35号別冊)を参照。

海 図  W226

出 所  沖縄防衛局

掲載日  平成26年4月24日

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核兵器にしては閃光と放射能の上昇が確認されておらず、最大規模の通常兵器の使用と思われる。

最大規模の通常兵器とはどんなものだろうか。

Massive Ordnance Air Blast bomb

長さ約9.1 m、重さ約9,800 kgの爆弾で、8,482 kgの炸薬があるという。

炸薬にはスラリー爆薬もしくはトリトナール(TNT 80%とアルミニウム粉末20%を混合したもの)と言われるが、明らかにされていない。

巨大な爆弾のため通常の爆撃機には搭載できず、C-130やC-17などの大型輸送機の貨物扉から空中投下される。デイジーカッターと違い、パラシュートを使用せずGPSを使用して誘導されるため、デイジーカッターよりは命中精度は良く、また高高度から投下できるため敵の対空砲火を浴びる危険性が少ない(パラシュートを使用する場合、ある程度高度を下げる必要がある)という利点がある。

大きさとしては、第二次世界大戦中に使用されたグランドスラムよりわずかに小さいだけであり、現有されている通常爆弾としては最大のものである。実地試験では、その凄まじい爆発のため、原子爆弾のようにキノコ雲が発生したという。

基本的な設計思想としては、ベトナム戦争及びアフガニスタン侵攻で使用されたデイジーカッターと同様である。

しかし、イラク戦争では国防総省が「衝撃と畏怖」戦略の一環として、対人兵器として使用することを勧めた。そして、1発のMOABが実戦配備されたが、使用されなかった。

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ちなみにMOAの威力は、致死半径が120mであり、爆音は50km離れた町でも聞こえ、家が揺れたという。

敵に恐怖心を植え付ける威嚇兵器という位置付けのようだが、何故このタイミングで沖縄周辺でこのような訓練を実行したのだろうか。

考えられる理由のひとつは、北朝鮮への威嚇である。

韓国艦近くに砲撃=境界線南側、被害なし―北朝鮮

韓国軍関係者によると、北朝鮮軍は22日午後6時(日本時間同)ごろ、黄海の延坪島南西沖で哨戒任務に当たっていた韓国軍の艦艇近くに2発の砲撃を加えた。

これを受け、韓国側も北朝鮮艦艇付近に5発の砲撃を行った。韓国側に被害は出ていない。

現場は韓国側が南北の海の境界線と位置付ける北方限界線(NLL)の南側で、北朝鮮軍が韓国艦艇付近に砲撃するのは異例。

韓国軍は周辺で操業中の漁船や、延坪島の住民に避難を呼び掛けた。
北朝鮮は海岸の基地から砲撃したもよう。

砲弾2発は韓国艦艇から約150メートルの海面に着弾したといい、北朝鮮が艦艇を狙って、外れた可能性もある。南北の艦艇はNLLを挟んで対峙(たいじ)しているという。

韓国国防省は22日、北朝鮮側に「武力挑発を厳重に抗議する。(生じる事態の)全ての責任は北朝鮮側にある」との通知文を送った。

150メートルというのは挑発にしてはやり過ぎであり、今のグダグダの韓国の状況を考えると、米軍としてはこれを座視して、北朝鮮を増長させることは出来ないのだろう。

もうひとつ考えられる理由は、中露の合同軍事演習である。

韓国、中露合同軍事演習に警戒、米日に追随 

中露の艦船が22日、東海に入り、合同軍事演習「海上連合2014」を実施し始めた。

韓国は中露の演習に神経を尖らし、駐韓中国武官を呼んで今回の演習を事前に知らせなかったことに対して問題を提起した。

韓国メディアも中国が韓国防空識別圏を侵犯していると喚き立てた上、さらに韓国政府に戦闘機と軍艦を派遣し、中露の艦船を追い出すよう要求した。

2013年中国が東海防空識別圏を発布した後、韓国はいわゆる韓国防空識別圏拡大案を一方的に公表し、東海の半分を韓国防空識別圏に編入した。

21日付の韓国紙「中央日報」は中国が韓国防空識別圏内で初めて軍事演習を実施し、中露が離於島(イオド、中国語名称:蘇岩礁)南部で行う軍事演習は韓国防空識別圏と一部重なると主張した。

21日付の韓国紙「アジア経済」によると、韓国は戦闘機や艦船を派遣し、警戒を高めた。韓国国防部は中露の合同軍事演習に対し、韓国海軍が韓国最新型駆逐艦KDX-Ⅱ(4500トン級)を蘇岩礁付近海域に派遣し、空軍の最先端戦闘機F-15Kも光州空港(クァンジュ空港)で待機していると説明した。

韓国は6隻の駆逐艦KDX-Ⅱを抱え、そのうち3隻をすでに蘇岩礁付近に配置している。

韓国軍の関係者によると、20日に駐韓中国武官を呼んで中露軍事演習問題を提出した。

韓国軍は中露の動向を見守り、中露の艦船や戦闘機が韓国防空識別圏に入れば、韓国軍は戦闘機を発進して対応する方針だ。

国内情勢がボロボロになっている韓国がアメリカに泣き付いたという可能性が大きい。

だとすれば、日本にとっては甚だ迷惑な話であるが、中露合同演習は原則として日本を仮想敵と設定している為、他人事ではないだろう。

自衛隊もこのタイミングに合わせて奄美群島で演習を行っている。

<自衛隊>陸海空が奄美群島で上陸訓練 離島は国内初

防衛省は22日、陸海空3自衛隊の鹿児島県・奄美群島での上陸訓練を報道陣に公開した。

3自衛隊が連携した離島の上陸訓練は国内で初めて。

離島の奪還を想定したもので、沖縄県・尖閣諸島周辺など東シナ海で活動を活発化させている中国をけん制する狙いがある。

日本海・東シナ海・南シナ海の情勢が、日本が望むと望まざるとに関わらず、随分騒がしくなってきた。

この期に及んで憲法9条が日本を守るなどと考える根拠は見当たらないのだから、さっさと憲法改正に動くべきである。


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