貿易赤字過去最大


日本の貿易赤字が初の10兆円の大台を突破した。

揺さぶられる貿易立国・日本 貿易赤字、過去最大 論説委員・井伊重之

昨年の貿易赤字は初めて10兆円の大台を突破し、11兆4745億円と前年に比べ約4兆5千億円も増加した。

赤字拡大の要因は主に2つだ。原発の相次ぐ稼働停止に伴い、火力発電向け燃料の輸入が増えたことがまず一つ。

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円安で輸入金額もかさ上げされた。この燃料輸入増によって貿易収支は約2兆6千億円悪化した。

もう一つが円安効果を生かし切れず、輸出が伸び悩んだことだ。

昨年の円相場はドルに比べて前年平均より2割超も下がったが、輸出金額は約1割の増加にとどまり、輸出数量は微減だ。

一方で輸入金額は15%伸びた。燃料以外にも電気製品などが景気の回復機運で増えたためだ。

もちろん1ドル=70円台を記録した超円高に対応し、工場の海外移転が進んだ影響が大きい。

特に薄型テレビなどの映像機器の輸出台数は、3年前に比べて半減した。円安で好業績が続出する自動車業界でも、昨年の輸出台数は前年より減った。国内空洞化は確実に進んでおり、輸出を取り巻く構図は大きく変わったとみるべきだ。

既に日本国内から海外へと工場の移転が進んでしまった事は、如何ともし難いところではある。

企業は少しでも安いコストを求めて生産地を移動しなければ利益を生み出せないのだから、これを責めてみても仕方あるまい。他に選択肢はなかったのだ。

我々は国家を守らなければならない国民であると同時に、企業の利益を守らなければならない企業人でもある。

そして企業を守る事が労働者を守り、国家を守る事にも繋がるのである。

私は企業の経営者でも何でもなく、一労働者である事を予め断っておく。

アベノミクスの金融緩和により、国内の製造業は競争力が上がったとの見方があるが果たしてそうだろうか?

日本は資源に乏しい国である。

その為、原材料のほとんどを輸入に頼っている。

価格に占める輸入原材料費のウエイトが高い製品は、実はあまり円安の恩恵を受けない。

日本は輸入した原材料を加工して部品を作っている国だ。

機械化が進んでいる工場については、機械を動かすエネルギー、すなわち大きな電力コストが発生する。

そして次にここで出来上がった部品を輸出して、海外で組み立てる製品と、国内で製品化して輸出するものに分けられる。

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組み立てにおいても、機械化が進んでいれば大きな電力というコストが発生する。

機械化が進んでいなければ、手作業による人件費である。

為替の状況と、電力や人件費などのコストを海外と比較した上で企業は工場を国内に維持するか、海外に出てくかを判断するのだ。

良識ある経営者であれば、まずは製造コストを下げる為に考える事は何だろうか?

いきなり人件費を削る事はしないだろう。

まずは少しでも安く原材料を仕入れ、輸送費を出来るだけ下げ、そしてなるべく無駄なエネルギーを使わないように効率的な電気の使い方を考えるだろう。

しかしほとんどの原発が停止している現在、製造コストは高止まりしている。

これが企業の利益を圧迫し、そして労働者の待遇の悪化に繋がるのだ。

そしていくら製造工程の効率化や人件費の削減の努力をしたところで、海外の工場には勝てないと判断すれば、国内工場の閉鎖を考えるしかなくなるのだ。

工員が職を失うのか、それとも企業ごと潰れるのかの判断を迫られるのである。

私はこれを打開するには原発の再稼動と、更に低コストで電力を生み出せる最新型の原発の開発・運用しかないと思う。

原発の稼動コストや、使用済みの核燃料の保管・なにより安全性の問題があるが、この問題を解決する為に発生するコストはほとんどが内需につながるコストだ。

そして日本の様に資源に乏しい国の手本にもなる。

石油の輸入に掛かるコストはほとんど内需には繋がらない。

産油国の懐を潤すだけである。

反原発・脱原発を感情的に叫ぶ人たちは、この様な経済の仕組みをご存知だろうか?

そして、原発の安全性や事故が起きる確率などについて、自分で研究して調べているのだろうか?

原発の原理や仕組みをご存知なのだろうか?

ほとんどは誰かが危険だと言っているから、それを信じている。

「国が嘘をついている」「安全神話は信用出来ない」などを理由に「どこまでやれば安全な原発と言えるか」という根本的な問いを無視して、感情的に「反原発」「脱原発」に流されていないだろうか?

今の原発が安全でないなら、安全基準を引き上げれば良い。

日本の科学技術力を世界に誇れるものにする為に、どんどん金を掛ければ良い。

同時に自然エネルギーや再生エネルギーの利用方法の開発にも力を注げば良いのだ。

企業は国内の労働者を切り捨てても、海外に工場を移転すれば利益は確保出来るのである。

少なくとも安易な脱原発は、労働者に対してこそ危険な諸刃の剣である事を理解しなければならない。

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