たかがデング熱 されどデング熱


当初の期待を裏切り、国内でのデング熱の拡散が加速しているようだ。

毎日のように新しい患者の発見と感染経路が報道されている。

デング熱拡散72人に 山口の高校生も感染

山口県で感染が確認されたのは宇部健康福祉センター管内の男子高校生(10歳代)。同県によると、代々木公園周辺で蚊に刺され、現在入院中だが、快方に向かっているという。

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男子高校生は8月17~21日に上京し、代々木公園周辺で宿泊した。山口に戻った後、発熱し、同31日に入院。県の遺伝子検査で5日に陽性と判明した。

デング熱:拡散 厚労省、6日緊急会議

今回判明した埼玉県の30代の男性患者の感染場所とみられるのは、代々木公園から約1.5キロ離れた新宿中央公園(新宿区)。

感染ルートについて、国立感染症研究所の高崎智彦室長(ウイルス学)は「代々木公園で蚊に刺された人がウイルス感染し、その人が新宿に移動して、また蚊に刺されたと考えられる」と話す。

感染した人を新宿中央公園で刺した蚊にウイルスがうつり、その蚊が埼玉県の男性を刺したという見方だ。

今のところ、命に関わるような重篤な症状は出ていないとの事だが、油断は禁物である。

デングウィルスには「DEN-1」~「DEN-4」まで4種類の型が発見されており、型により症状の重さが異なるという。

厄介なのが、デング熱に対する治療法が存在せず、症状を和らげる「対症療法」にて対処するしかないことだろうか。

国内では命に関わるようなイメージでの報道はされていないが、マレーシアでは今年はデング熱による死者数が昨年の4倍になる勢いで伸び続けている。

マレーシアでデング熱感染が急増、死者は前年の4倍に―新型ウイルスが一因

マレーシアでデング熱の発生件数が急増し、今年に入ってからのデング熱による死者は前年同期の4倍近くに上っている。

マレーシアでは今年、8月30日時点でデング熱関連による死者は131人、感染者は6万8144人。前年同期は死者は38人、感染者は1万8923人だった。

感染者急増の理由にはさまざまな原因が挙げられているが、特に指摘されているのが、「DEN-2」と呼ばれる従来よりも毒性の強いデングウイルスの発現だ。

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エボラ出血熱も同様だが、世界のグローバル化と地球環境の変化が進み、特定の地域での風土病が世界各地に拡がる危険性が指摘されてきている。

特定の地域でしか生存できなかったウィルスにもグローバルに活躍する場が与えられていると言う事だから、風土病が風土病でなくなる危険性を秘めている。

ユーラシア大陸の文明が、アメリカ大陸やアフリカ大陸、オーストラリア亜大陸、その他の島々の民族を殲滅する事が出来たのは、銃火器や政治形態や宗教の発達だけではなく、病原菌の猛威による要因も大きい。

地理的に隔絶された地域に、大陸のウィルスに免疫のある人々が入り込んだ為、免疫のない民族はその7~8割が伝染病にかかり、死亡もしくは戦闘不能に陥り、容易に大陸人の侵略を許す事となった。

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現在の医薬品業界は新薬の開発に掛かるコストが膨大であり、感染者の少ない風土病に対しての治療薬の開発が進んでいない。

世界各地での人の往来と、気候の変化でいつマイナーな風土病が爆発的に拡散するか分からないのだから恐ろしい話である。

世界平和だ博愛だと言いながらも、先進国は自国民さえ、いや自分さえ安泰ならば良い・・・いや所詮人間はそんなものだから、いまの状況は世界の歴史の必然だと言えよう。

残念ながら人類の本質を変えることは不可能である。

しかるに政府がやらねばならぬのは、他の国はさておき、日本国内での安全性の確保と、今後の地球温暖化の加速により、日本で蔓延する可能性が大きい風土病の研究を後押しし、治療薬の開発を進める事で国民の安全を守る事だろう。

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